保険について(リスクと損害保険)
私たちの生活は常にリスクと隣り合わせです。「突然の天災や事故が発生したら…」、普段から様々なリスクを想定し、その対策として保険を検討しておくことも大切なことだと考えられます。
リスク
ライフスタイルは人によって異なりますが、家族の病気やケガ、住宅の火災、自動車事故など、予期せぬ出来事により、生活設計が狂ったり、生活が困窮したりすることが起こりえます。私たちは毎日このようなリスクと向き合って暮らしています。リスクという言葉は、“risk” = 「危険・恐れ」と訳されますが、その語源は色々な説があります。例えば、イタリア語の「勇気を持って試みる」という意味の“resicare”や、アラビア語では「明日の糧」を表す言葉として使われてきました。つまりリスクとは、単に危険を意味するものではなく、「未来の夢を持ち挑戦する過程で危険や損失が生じる可能性」という意味で使われています。
損害保険
先述から主として保険が対象とするリスクは「損失という不利益を被る可能性」と定義することができます。具体的には、自然災害や自動車事故などによって損失(マイナス要素)のみを発生させる「純粋リスク」です。
保険の制度は、助け合い・支え合いの精神により成り立っています。「損失という不利益を被る可能性」のある多くの人々が保険料を出し合い大きな共有の準備財産をつくり、実際に災害や事故など、万が一のことが起こった場合に保険金を受け取る仕組みの保険は、様々なリスクから自分や家族の生活を守る、世の中にとって欠かせない機能を果たしています。そして損害保険は、未来に起こるリスクに対応するためのものと言えます。例えば、「自動車を購入してドライブをしたい」という場合には自動車保険があり、「海外を旅して色々な経験をしたい」という場合の海外保険など、今の生活を守る為だけでなく、新しく何かに挑戦をするために損害保険があるのです。
損害保険チョット情報
自動車保険の過失の割合
自動車事故には過失割合が発生するケースがあります。過失割合とは、交通事故に対する責任(不注意、過失)の割合のことです。当事者双方に過失がある場合、通常は当事者が契約しているそれぞれの保険会社が話し合い、過失割合を決定します。その基準となるのは、過去の裁判例です。実際の事故と類似した過去の裁判例を、実際の事故状況に応じて割合を修正しながら決定していきます。その一つの例をご紹介いたします。
例)信号および一時停止の規則がない、同じ道路幅の十字路、お互い直進の場合
お互い様の事故(50%対50%)に思われるかもしれませんが、道路交通法では左側の車を優先(左方優先)とすることを定めています。そのため、左方のAの過失が10%少なくなり、Aに40%、Bに60%が基本過失割合です。
ちなみに、Bに一時停止の規制がある場合、80%の過失があります。一方、Aにも交差道路を通行する際に注意義務があるため20%の過失があります。
※一時停止の規制とは、道路交通法に基づく「止まれ」の標識があるところであり、停止線のみの場合はそれに該当しません。
事故を防ぐ
見通しの悪い交差点には、前方はもちろん、特に左右(右・左・右と順に)確認し注意しながら徐行で進入しましょう。
“かもしれない運転”を心掛けていれば、事故を防ぐことができると思います。
セフティーファーストで・・・( ^ω^)